2026年2歳馬特別募集
202405-1
(外)Malakoot' 24
残口わずか
栗東
厩舎予定
1歳 鹿毛 2024.02.09生 愛国産
父:Baaeed 母:Malakoot (母の父:Dubawi)
販売総額 7,800万円 / 総口数 3000口
一口価格 26,000円
血統診断
2022年は世界的に競馬が盛り上がった年で、エクリプス賞年度代表馬(北米年度代表馬)はFlightlineが受賞、カルティエ賞年度代表馬(欧州年度代表馬)はBaaeedが受賞、JRA賞年度代表馬はイクイノックスが受賞と近年稀にみる豊作の年だったと言ってよいと思います。Flightlineは6戦6勝で引退し、6戦でつけた合計の着差が71馬身という破格の強さでしたし、Baaeedも破竹の10連勝(G1を6連勝)を飾りFrankelの再来とまで言われ、11戦10勝で種牡馬入りしています。イクイノックスの強さは御存知の通りで、2023年には135ポンドでワールドベストホースに選出されていることからも日本の競馬史上で最も世界に評価された馬となりました(2022年のワールドベストホースは140ポンドでFlightline)。2022年は同時多発的に化け物と呼ばれる強い馬が世界中で活躍していました。本馬はその中の1頭Baaeedの産駒となります。

Baaeedはデビューから9連勝までがマイル路線だったためFrankelと比較されるようになり、Frankel同様に10ハロンへの挑戦に注目が集まりました。そして迎えたインターナショナルS(G1)では2着のMishriffに6馬身半の差をつけて圧勝します。Mishriffは前年度のインターナショナルS(G1)の勝馬であり、同年にはドバイシーマクラシック(G1)でクロノジェネシスを負かしています。そのMishriffを初の10Fのレースで置き去りにしたBaaeedの強さは衝撃に値し、Frankelと同格に評価する向きもありましたが、唯一の敗戦となった引退レースの英チャンピオンS(G1)が良いところがなく4着に敗退し、「FrankelBaaeedどちらが上か論争」は終結します。しかし、このレースは馬場状態が稍重(Good to Soft)ではあったものの重(Soft)の状態まで悪化していた箇所もあり、持ち前のスピードと瞬発力が削られたのは間違いなく、むしろBaaeedは重厚さよりも軽さが武器であることが証明されました。

本馬の祖母AmbivalentはプリティポリーS(G1)の勝馬で、ジェンティルドンナが勝ったドバイシーマクラシック(G1)で3着に入線しています。母としてはヴェルメイユ賞(G1)を勝ったTeonaを送り込んでいますが、このTeonaSea The Stars産駒ですから本馬とは同牝系同父系という関係になり、本馬の牝系とSea The Stars系の相性の良さが大舞台で証明されています。Ambivalentは自身がG1を勝ち、繁殖としてもG1馬を送り込んでいることからも、活力が豊富で確実性の高い血統であることが窺えますし、本馬の母の全兄にあたるAl Hilalee(父Dubawi)もオカール賞(G2)を勝っていますので、本馬はどこを取っても勢いのある血統と相性の良い血統で埋め尽くされている印象があります。前述のとおりBaaeedFrankelは競走成績で比較されることが多かったですが、血統的にも共通点が多く、Sadler’s WellsUrban SeaDanzigMr. ProspectorBlushing Groomなどが共通しています。Frankel×Dubawiの配合からはアダイヤーMostahdafHomeless SongsなどG1勝馬が量産されていますので、Baaeed×Dubawiの配合形式も黄金配合になる可能性は高く、本馬はそれを先取りをしている配合となっています。FlightlineBaaeedなどの歴史的名馬の産駒を所有するということは馬主にとっては夢のまた夢でもありますが、いわゆる一口馬主ならばそれが可能になります。

それが一口馬主クラブの魅力であり特権でもあるということを感じさせる募集馬だと思います。
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